ある日突然、我が家の玄関ドアが閉まる時に「バタン!」とものすごい音を立てるようになりました。それまではゆっくり静かに閉まっていたのに、まるで誰かが怒ってドアを閉めたかのような勢いです。最初は家族の誰かが雑に閉めたのかと思いましたが、何度試しても同じ。どうやらドアの上についているドアクローザーがおかしくなったようです。特に、閉まる直前の速度が制御できず、全く止まらない状態でした。小さな子供がいる我が家では、指を挟む危険もあり、これは早急に対処しなければならない問題でした。インターネットで調べてみると、ドアクローザーには速度調整ネジがあるとのこと。早速、脚立に乗ってドアクローザーを確認してみました。確かに、本体側面にはマイナスドライバーで回せそうなネジが二つあります。説明書はとうの昔になくしてしまっていたので、ネットの情報を頼りに、閉まる直前の速度を調整するというネジを、恐る恐る時計回りに少しだけ回してみました。しかし、結果は変わらず。むしろ、少し回しただけなのに、今度は全体的に閉まる速度が異常に遅くなってしまいました。よく見ると、ドアクローザー本体からうっすらと油が滲んでいるような気もします。これはもう調整でどうにかなるレベルではないのかもしれないと思い、プロの業者さんに交換を依頼することにしました。業者さんに来てもらい状況を見てもらうと、「これは油漏れですね。内部のパッキンが劣化して油圧が効かなくなっています。調整では直りませんから交換が必要です」と即答。やはり、と納得しました。交換作業自体は1時間もかからずに終了。新しいドアクローザーは動きもスムーズで、もちろん閉まる直前にはきちんと減速し、静かに閉まるようになりました。業者さんによると、ドアクローザーの寿命は一般的に10年から15年程度とのこと。我が家のドアクローザーも設置から10年以上経っていたので、寿命だったのかもしれません。今回の経験で、ドアクローザーの不具合、特に止まらないという症状は、単なる不便だけでなく安全にも関わる問題だと痛感しました。簡単な調整で直ることもありますが、油漏れなどが見られる場合は、無理せず早めに専門家に見てもらうのが一番だと学びました。費用はかかりましたが、毎日の安心と安全を取り戻せて本当に良かったです。