毎日当たり前のように開け閉めしている室内のドアがある日突然カチャッという音を立てて閉まらなくなり少し力を入れて押し込まないと閉まらなかったり風が吹いただけで勝手に開いてしまったりするようになると地味ながらも日々の生活に大きなストレスを感じるようになりますがその原因の多くはドアの側面にあるラッチと呼ばれる小さな部品の不調にあります。ラッチは通常バネの力で飛び出しておりドア枠にある受け側の金具であるストライクの穴に収まることでドアを固定する役割を果たしていますが長年の使用によって内部に埃や油汚れが蓄積すると動きが鈍くなりバネの力が弱まってスムーズに出入りしなくなることがあります。多くの人がやりがちな間違いとして動きを良くしようと市販の食用油や万能潤滑スプレーをラッチの隙間から吹き付けてしまうことがありますがこれは一時的に滑りが良くなっても時間が経つと油が酸化して粘着質になり埃を吸着してますます動きを悪くする原因となるため絶対に避けるべきでありもし潤滑剤を使うなら鍵穴専用のパウダースプレーやシリコンスプレーといった速乾性のものを選ぶのが鉄則です。またラッチ自体の故障ではなくドアの建付けが歪んでしまったことによってラッチとストライクの位置がずれてしまい上手く噛み合わなくなっているケースも多く特に木造住宅では季節ごとの湿度変化によって木材が膨張収縮するため夏場は閉まりにくく冬場は隙間ができるといった現象が起こりやすくなります。このような場合はストライクのネジを緩めて位置を微調整するかラッチが当たる部分を少し削るなどの加工が必要になりますが根本的な解決には蝶番の調整やドア全体のバランスを見直すことが求められます。たかがドアの閉まり具合と思わずにラッチの動きを観察し清掃や注油を行うだけで劇的に改善することもありますしそれでも直らない場合はラッチケースごとの交換を検討することで快適な開閉を取り戻すことができますから不便を感じたら放置せずに早めに対処することがドア本体やノブへの負担を減らし長持ちさせる秘訣と言えるでしょう。
ドアがカチャッと閉まらない原因はラッチの汚れと故障