静かな夜にトイレに行こうとしてドアを開けた瞬間にキイキイという金属が擦れるような甲高い音やガリガリという何かが引っかかるような音が響き渡り不快な思いをした経験がある人は多いでしょうがこれらの異音は単なる騒音問題ではなくラッチが発しているSOSであり近い将来に訪れる故障の予兆として深刻に受け止める必要があります。正常なラッチは適度なグリスによって滑らかに動作するためほとんど無音かカチャリという心地よい作動音しかしませんが異音が発生しているということは内部の潤滑成分が枯渇して金属同士が直接削れ合っているか錆や汚れによって動きが阻害されている状態を示しています。特に金属粉が擦れるようなジャリジャリという音がする場合は内部のバネやケースが破損して破片が可動部に挟まっている可能性が高くこの状態で無理に使用を続けるとある瞬間にラッチが完全に固着してしまいドアが開かなくなるという最悪の事態(ロックアウト)を引き起こす時限爆弾となります。またドアノブを回す時だけでなくドアが閉まっている状態で風圧などでガタガタと音がする場合もラッチとストライクの噛み合わせが悪くなっているサインであり常に部品に衝撃が加わり続けることで劣化を早める原因となります。異音に気づいたらまずはシリコンスプレーなどで潤滑を試みることが第一歩ですがそれでも音が消えない場合や一時的に消えてもすぐに再発する場合は内部損傷が進行している可能性が高いためラッチケースごとの交換が必要です。家の中の異音は生活音として慣れてしまいがちですがラッチからの異音だけは絶対に聞き流してはいけない警告音であり早期に対処することで数百円から数千円の部品代だけで済む修理が放置することでドアの破壊や業者依頼といった数万円の出費に膨れ上がることを防ぐための重要なシグナルなのです。
ラッチから異音がしたら放置厳禁の理由