ドアの傷みが激しい、デザインが古い、あるいは防犯性や断熱性を高めたいといった理由で、ドア全体の交換を検討することがあります。ドア交換は、家の印象を大きく変えるリフォームの一つですが、果たして自分でDIYできるものなのでしょうか。結論から言うと、ドアの種類や構造、そしてご自身のDIYスキルによっては、自分でドア交換を行うことも不可能ではありません。特に、室内ドアであれば、比較的簡単な構造のものも多く、挑戦しやすいかもしれません。しかし、玄関ドアのような重量があり、かつ気密性や防犯性が重要となるドアの交換は、専門的な知識と技術が必要となるため、DIYにはかなりの困難が伴います。DIYでドア交換を行う最大のメリットは、業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えられることです。主な費用は新しいドア本体の価格と、必要な工具代程度で済みます。しかし、デメリットも多く存在します。まず、ドアの正確な採寸が非常に重要です。わずかな寸法のずれが、ドアの開閉不良や隙間の発生に繋がり、気密性や防犯性を損なう原因となります。また、ドア本体は非常に重く、一人での作業は困難であり、安全面でも注意が必要です。取り付け作業にも専門的な技術が求められ、蝶番の調整やドア枠との隙間調整などを正確に行わないと、ドアがスムーズに開閉しなかったり、鍵がかかりにくくなったりする可能性があります。さらに、古いドアの処分方法も事前に考えておく必要があります。一方、専門業者に依頼する場合のメリットは、何と言っても仕上がりの確実性と安心感です。プロの業者は、正確な採寸から適切なドアの選定、そして確実な取り付けまで、一貫して責任を持って行ってくれます。気密性や防犯性、断熱性といったドア本来の性能を最大限に引き出すことができますし、万が一不具合が生じた場合のアフターフォローも期待できます。デメリットとしては、やはり費用が高くなることです。ドア本体の価格に加えて、工事費や諸経費がかかります。ドア交換の費用は、ドアの種類(玄関ドアか室内ドアか、材質、機能など)や、工事の規模によって大きく変動しますが、玄関ドアの場合は数十万円から百万円以上かかることもあります。
ドア交換は自分でできる?費用と注意すべきこと